第5章 この仕組みを、ソフトウェアの社会インフラとして定着させい!

私たちが描く未来

少子高齢化、人口減少、財政難による行政サービスの縮小、
さらにさまざまな技術革新により、
これからの社会は大きく変わっていきそうです。

ますます人と人が支え合う関係や、
場づくりが大切になるでしょう。

先述したようにあんしんネットは、
あんしん電話をひとつのツールとして、
地域とそこに住む人、地域と地域を結びつけていくことを目標としています。

そこには、高齢者の見守りにとどならない、
多様な可能性があると私たちは考えています。

たとえば、今は運用者と利用者は「見守る人」と「見守られる人」の関係ですが、
利用者同士が運用者も交えて日常的に交流を図るようになれば、
その関係は「互いに見守る」かたちになるのではないでしょうか。

地域の集会所やコミュニティカフェ、イベントなどを交流の場として、
多彩な世代の方々が関わりを持ち、互いが気軽に声をかけ合うようになれば、
さらに見守り合い、支え合いの輪が広がっていきます。

実際に、あんしん電話を運用する地域では、
そんな将来像につながる動きも始まっています。

「元気体操教室」「笑いヨガ」「腹話術と紙芝居の集い」
「ミニコンサート」「元気フォーラム」など、どれも好評です。
あんしんネットは多彩な主体とコラボして、各種の催しをコーディネートします。

地域の明日を皆で考え、地域同士も連携し合う関係づくり。
あんしんネットは、医療・介護、福祉などの専門領域で活動する人たちと、
市民が日常的につながりを持てる場でもあります。

あなたの街でも、ぜひあんしん電話の導入をご検討ください。

また、あんしん電話の導入までには至らなくとも、
この取り組みに共感してくださったなら、
ぜひ私たちの活動を応援してください。

あんしんネットでは今、従来システムの改良・拡充について検討を進めるとともに、
これをベースとしたさまざまな活用法も試みていこうと考えています。

この仕組みを、ソフトウェアの社会インフラとして定着させていくことが、
私たちの望みです。

この記事は2017年の記事になります。
現在は、医療モデルの「あんしん電話」は福祉モデルの「げんきです」に移行しました。新システムの切替・導入・加入のお問合せはこちら。フリーダイヤル:0120-386-117 営業時間:月~金 10:00~16:00

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