2月23日に松戸市内に配布された、地域新聞のあんしん電話の記事と広告。
この広告を見てお問合せいただいた方は、この一カ月で30件以上となりました。
そのうち加入のお問合せは20件以上。
すでに各診療所に登録された方が10名、残りの方も引き続き登録手続きを進めています。地域や介護施設への導入のお問合せもいただいています。
今回のお申込みはすべて「個人加入」のお申込みです。実は「個人加入」は2016年9月からスタートしていましたが、しばらく伸び悩んでいました。
現在700名以上が加入しているあんしん電話ですが、そのほとんどが「町会単位」で加入している方です。
あんしん電話は、「加入者」と「自治町会」と「医療介護施設」の3者で成り立つ仕組みです。施設からかかる自動電話に応答が無かったとき、自宅を訪問する自治町会の方がいることが前提でした。そのため、あんしん電話に加入したくても、見守り活動の始まっていない町会の方は加入するのが難しい現状でした。
しかし、加入者が600名を超えた2015年頃から、町会での導入は伸び悩み始め、しばらく加入者がなかなか増えない時期が続きました。
そこで、あんしん電話を導入していない町会の方でも、ご近所で見守る方がいれば加入できる仕組みを検討し、2016年9月より問い合わせ窓口の「あんしん電話ほっとライン」の開設と同時に「個人加入」をスタートしました。
フリーダイヤルの開設は、新聞各社にも記事にしてもらい当時多くの反響をいただきました。
しかし、その多くは松戸市外からの「導入のお問合せ」を占め、個人加入の申込みは数件にとどまりました。
今思えば、それまで個人の加入を進めてきたのはすべて「診療所の先生」や「町会の方たち」で、それはまた顔と顔の見える関係の中で成立してきたものでした。
まったく関係の無い不特定多数の人たちへ向けて、どのようなメッセージを発信すれば「あんしん電話」の良さが届くのか。
「個人加入」は、私たちにとって未知の領域でした。私たちは 「導入者目線」から「加入者目線」にシフトする必要がありました。しかしそのことになかなか気づくことが出来ず、加入者に向けて「地域の課題」や「コミュニティの必要性」、それを実現する「仕組み」ばかりを語っていました。
加入者に必要だったのは、もっと加入者自身の生活や暮らしにそって、これからの生活が明るく照らされ希望を感じられるような言葉やイメージ。あんしん電話に加入するとどんな生活が待っているのか?週に一回の電話が楽しみになる、気になることが相談できて安心する、そんな日々をイメージしてもらえる言葉や写真が必要なんだと、そのことに気づくまでに多くの時間がかかりました。
「個人加入」スタートから約1年、地域の方たちと見つけてきた言葉がやっと届けたい方たちに届き始めました。本当に嬉しいことです。
来月より、クラウド型新システムの試験稼働も始まっていきます。
本格的に、あんしん電話が次のステージに進んでいきます。