「この仕組みはきっと役に立つ!」
あんしん電話の話を聞いたとき、
町会役員のほとんどの方が、そう直感したといいます。
震災後、地域のきずなの大切さが見直されるようになりました。
一方で当時、松戸市内にある常盤平団地の孤独死問題がメディアで取り上げられてもいました。
それらを背景に、とくに高齢者の所在をどう把握し、
どのような支え合いの仕組みをつくればいいのかが、
町会や自治会など地縁団体の課題として意識されるようになっていました。
しかし、その仕組みづくりに取り組むとなると、
越えなければならない壁がいくつもあり、
つい手をこまねいてしまうのが多くの地域の実情でした。
そこに登場したのがあんしん電話です。
自動電話により利用者の安否を確認するあんしん電話システムは、
どうたれ内科診療所(常盤平)の院長、垂伸治医師がIT機器メーカーと開発したものです。
同診療所では高齢の患者を対象に、2007年から試験的これを運用していました。
定期的に声がけが自動ででき、利用者はプッシュボタンで返信するだけ。
あんしん電話は、運用する側にも、利用する側にも負担がきわめて小さいシステムです。
これを知った幸谷町会は、システムを導入するとともに、
独自に考えた地域見守りの仕組みを展開していきます。
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