第4章 人と人、街と街がつながると何ができる?

明日を拓くネットワーク型コミュニティ

1人の人間、1つの集団にできることは限られます。
しかし、多彩な個性や能力を持つ人や集団が手をつなげば、
それぞれの地域が抱える課題を一つひとつ解決していける力になります。

あんしん電話の仕組みは、基本的には1団体が1地域を見守るかたちですが、
それら団体があんしんネットに集うことにより、
ゆるやかなネットワークが形成されます。

同じ課題を持つ地域同士がつながり、ともに課題の解決へと向かう。

これが、地域を越えて支え合うネットワーク型のコミュニティです。

松戸市は、1960年前後から1980年代にかけて、
急速に市街化したまちです。
新しくできた戸建て住宅地や集合住宅には、
ほぼ同じ世代の家族が入居しますから、
数十年も経つとその地域の世帯は一様に高齢化することになります。

しかも、同じ時代に進んだ核家族化が、
この傾向を助長してきました。

高齢化の著しい地域が市域に散在する。
これは松戸に限らず、首都周辺のベッドタウンでは共通する問題です。
何も手を施さなければ、
高齢化が進んだ地域はどんどん孤立していくことになります。

松戸市は現在も、常磐線沿線では住宅供給の多いまちです。
若い世代が住む新しい住宅地が生まれています。

けれども、この先も現状のままであれば、
その住宅地の数十年後の姿はどのようになっているでしょう。

あんしんネットの活動は、今は高齢者を対象としていますが、
若い世代にとってもけっして無縁ではありません。

あんしん電話とこのネットワークを早い時期から活用することは、
将来の安心で安全な暮らしの基盤づくりともなります。

私たちは、高齢者の見守りにとどまらず、
多彩な活動テーマを持つ「ネットワーク型コミュニティ」が市内に数多く、
活発に活動している状態が好ましいと考えています。

この記事は2017年の記事になります。
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