週に一度の「お元気ですか?」

「向こうから(電話が)かかってくる」

よくある緊急通報装置やオプションにある相談サービスなどがありますが、
それらの多くは「自分から」ボタンを押したり、「自分から」電話をする仕組みです。

実は、自分から相談したり助けを求めるという行為は心理的ハードルがあるものです。

しかし「あんしん電話」は「向こう(医療機関)」から電話がかかってきます。

そしてボタンを押して番号を返すだけ。

日々の見守りにおいて、「自分から」ではなく
「向こうから」というのは大きなポイントになります。

「自分からわざわざ相談するほどじゃないけど、気にはなっている」
という小さな気がかりを拾うことができます。

発想は孤独死対策 「ガス会社から電話がかかってきた」

「あんしん電話」の「向こうから」という発想は、
当法人理事の小山淳子が孤独死の事例を聞いたときのことがきっかけでした。

松戸市常盤平の孤独死の事例で、孤独死が発見された理由が、
ガス料金が何カ月も引き落としされず
ガス会社から団地の管理組合に連絡があったことがきっかけだったと聞いたとき、
「なるほど」と思いずっと頭に残っていました。

そしてしばらくして、どうたれ内科診療所の堂垂先生から
「あんしん電話」の自動安否確認の話を聞いたとき、
ガス料金の事例を思い出しました。

普段は毎月引き落とされてるガス料金が、
ある日引き落とされなくなることをきっかけに孤独死が見つかった。

それならこの自動電話が毎日かかって、
あるときにかからなくなったら異変を察知できる。

「この仕組みがあれば孤独死を防げる!」とひらめき、
つながりのある自治町会の方たちと活動を開始しました。

お1人住まいの高齢者の多くの方は、
自分が家で亡くなったあとのことを心配されています。

「何カ月も誰にも見つけてもらえないのは寂しい」という方もいますが、
「まわりの人たちに迷惑をかけてしまう」ことを気にされてる方も多くいます。

「あんしん電話」に加入していれば、安否確認の電話に3回以上出ない場合は、
地域の人が状況を確認に行く仕組みになっているので、
万が一の場合も、少なくとも一週間以内には発見することができます。

「あんしん電話」は、緊急時に命を守ることは苦手ですが、
日々地域のみんなで見守っているという「安心」と、
最後まで地域できちんと見届けますという「安心」を
提供できる仕組みだと考えています。

〈5つの特徴を解説!〉

 特徴1  週に一度の「お元気ですか?」
 特徴2  機械の方が「素直」になれる
 特徴3  一度に「1,000人」の安否確認
 特徴4  認知症の「早期発見」も
 特徴5  「利用料」はかからない

この記事は2017年の記事になります。現在は、医療モデルの「あんしん電話」は福祉モデルの「げんきです」に移行しました。新システムの切替・導入・加入のお問合せはこちら。フリーダイヤル:0120-386-117 営業時間:月~金 10:00~16:00

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